
またクレームかよ、あー行きたくねー。
「申し訳ございませんでした。以後気をつけます」
(俺が悪くないのに・・なんで謝るのは俺ばかり)
会社に戻って、クレームの状況を上司に報告。事後の対応と、明日からの現場徹底を手配。
翌日も同じ過ちをしてしまうと、今度は取り返しがつかない・・・
プレッシャーが重くのしかかり、寝つきも悪く、夢にまで出てくる始末。
24時間気掛かりで、頭から離れない・・・
徐々にメンタルそして体にも異変が生じ、いつのにか笑顔も消え、
他責に逃れを人の言動を伺いながらビクビク仕事をしている。
こんな状態に陥っている、現場マンも多いかと思います。
期末や工期の短い現場なら、高負荷のストレスがのしかかり、全てがイヤになってくるのも本当によく分かります。
最前の手を打って、次の仕事に移ったつもりがいつまでも気になってしまい、
次の仕事も身が入らず結局は負のスパイラルを繰り返す。そんな経験を誰しも通ってきたはずです。
現場の経験は、自分の糧となるので100歩譲ってOKとしましょう。
ですが、最善をつくしたのであれば、あとは静観または定期的なフォローで、次の仕事にスッパリと移行したいものです。
そこで、大切なのは、
『忘れる能力』です。
動物は便利なもので、この忘れる能力がそれぞれ備わっています。
人類はこの忘れてしまう能力を、メモだったり、写真だったりで記憶に留めて置くことが可能です。
ですが、厄介なのはこの記憶に留めておく能力は、
イヤなことまでいつまでも記憶の片隅に定着させてしまうことです。
これがこじれると、鬱に傾いたり、自律神経の変調につながったり、最終的には仕事のことを考えてだけで、
動悸や息切れ、血圧上昇など様々な形で身体に影響を及ぼします。
ですので、最善を尽くした事象はこの際は早めに忘れて、次のタスクに向かうことが心身の安定にもつながり、生産性も上がっていきます。
では、どうやって忘れる能力を身につけるのか?
事象に対してはフォローも必要ですので、完全に忘れるわけではありません。
必要な時だけ、引き出しから記憶を出す。そんなやり方がベターだと思います。
メンタルの鍛えかたにも通ずるものがありますので、今回いくつかの方法をご紹介したと思います。
充実した仕事・私生活のご参考になれば幸いです。
目次
忘れる能力作り方
先ずは、なぜ人は忘れるのか?そしていつまでも覚えているのか?
あなたは10日前のお昼ご飯を明確に覚えていますか?
おそらくほとんどの人が覚えていないと思います。
では、東日本大震災のあの時間、何をしていたか覚えていますか?
こちらの質問は、ほとんど人がうろ覚えでもなんとなく記憶にあると思います。
ちなみに私は、大震災のあの瞬間は、建築現場の外回り検査をしており、電柱が急に揺れだしたのを今でも鮮明に覚えています。
日常的な情景は忘れて、トラウマになるほどの経験は深く刻まれる。
これが、『忘れる』・『覚えている』のメカニズムです。
もう少し違う角度から言えば、何かと連携付けられている出来事は簡単には忘れることができません。
初めて自転車に乗れた日、希望校を合格できたあの掲示板の情景、大切なペットとの別れ。
内容がショッキングであればあるほど心に刻まれ、おそらく一生忘れることはできませんし、関連付けて引き出しから勝手に出てきます。
嬉しい記憶であればウェルカムですが、トラウマになるような記憶であればある程度封印してしまった方が、精神的には安定します。
さて、これらの現象を抑えつつ、日常の仕事に活かすためにはやはりコツが必要です。
特にストレスフルな仕事をしている方であれば、イヤな記憶は封印しつつ良いイメージだけを取り出して、次の仕事に向かう。
ここから先の項で詳しくテクニックを解説していきます。
紙に書き出す

イヤな記憶は、何もしないといつまでも心のモヤとして定着してしまい、何をしてても気になってしまい楽しくありません。
そんな時は、紙に書き出してみましょう。
紙に書き出せば、一旦は自分の体の外に追い出した感じがして気持ちが軽くなります。
ここで大切なことは、問題を書き出した際に解決方法も一緒に書き留めておくことです。
例えば、
・仕事で、取引先で納品遅れのクレーム
→先方に謝罪の電話「済」→納期の再確認「済」→納入後再度謝罪の連絡「未」
納期が遅れることは、もう起きてしまったことで取り返しがつきません。
であれば、現在できるベストの対応を行い、あとは静観するしかありません。
いつまでも内容を引きずるのではなく、未対応の内容を的確にフォローする。
これで大丈夫です。
できる事をできる範囲で精一杯対応する。あとは次の仕事に移りましょう。
書き出したメモはアクションが完成した際に見返す事で、やらなければならない対応をすぐに引き出せますし、
余計な事も考えなくて済みます。
十分な睡眠をとる

睡眠は、体も精神も回復させる黄金の方法です。
できれば8時間はぐっすり睡眠を取りましょう。
時間をおけば、悩みも軽減しあんなに悩んでいた事態も俯瞰で考えると大した事なかったかもと、
冷静になれる場合もあります。
また脳科学で睡眠後は、約40%しか記憶に留めることができません。
ウダウダ考える前に、先ずは十分な体力を回復し、万全な状態で事を回収する。
趣味に没頭する

イヤな事、イヤな事態は起こってしまったのはしょうがありません。
事態を少しでも緩和するため、没頭できる趣味を作っておくことも大切です。
イヤな記憶や出来事は、それ事態が十分にストレスを感じます。
一旦、頭から離すためにも、没頭できる趣味はかなり有効です。
ゲーム・読書・映画・ドラマ なんでもいいので自分が集中できる趣味を見つけておくことが大切です。
運動をする

筋トレや有酸素運動は、ストレスを発散し、気分が爽快になります。
私も毎日の日課で、40分のウォーキングと15分の筋トレを行っていますが、
運動が終わった頃には、汗と共にモヤモヤとした気分も晴れています。
こちらも科学的に証明されている内容ですが、体からアドレナリンが分泌されると、
副交感神経が刺激され、興奮状態になります。これが些細な悩みを吹き飛ばす一因です。
筋トレは自分を助ける!これは体感して本当に実感がありますので、ぜひ取り入れてみて下さい。
筋トレの効果について楽しく、やる気にさせてくれる本もご紹介致します。
サイクリングマシンを漕ぎながら、この本を読むとさらに気分も上がります。
レッツ筋トレ!!
筋トレとストレスの相関性はこちらの書籍ですごく元気が出ます!
わざと使いにくい配置で日常を過ごす

物理的に気をそらすテクニックで、これが結構効果があります。
例えば、
・いつもと違う方の手で歯磨きをする
・いつも使っているパソコンのマウスを反対の手で操作してみる
・コーヒーのマグカップを取りにくい位置におく
・エレベーターでなく階段で一日を過ごす
イヤな記憶は、魔がさした瞬間に心で増幅します。
そこで、この魔がさす隙間を作らないテクニックです。
小さいな違和感が、余計な思考が入り込む余地を作らせません。
騙されたと思って試してください。本当に効果があります。
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まとめ
トラウマになるほどの思い出は、ある程度封じ込めた方が何かと生活する上では楽です。
小さい頃、犬に噛まれて以来、犬が苦手という方も少なくないと思います。
ですが犬は可愛い‥。どうにかして克服したいと思えばそれなりに方法を検討すると思います。
犬の話であればまだ可愛いいものですが、こと仕事となると生活がかかっているのでそうもいきません。
いつまでも同じ悩みで留まるよりは、解決しないまでも一旦脇に置いておくことも必要です。
自分なりの良い忘れ方で、悩みの軽減をしてみてはいかがでしょうか?
